ここ数年はほぼお知らせのみになっちゃった觀のこのブログでございますが、久しぶりに料理ネタをお送りしますw
同じリヨンで修業したシェフが主人公ということで知人に勧められたテレ東の深夜ドラマ。
素直な感想として面白いです。
ただね、第4話で取り上げられたスープ オ ピストゥ(以下SPと略紀)、ストーリーの重要な部分で「伝統的なSPには豚の背脂を使う」という言説が飛び出してはあ?と思ったのですよ。そんなの聞いたことないぞと。
wiki(フランス語)(翻訳して読んでね)
一般的なルセットではオリーブオイルで作るものなのですよ。
これは怪しからん。こんなおかしな言説をテレビが流すとまた「グルメ」を自認する人々に誤解に基づいたウンチクを語らせることになる。
テレ東に問い質さねばと思ってもう一度しらふで観なおしました。初見時はすでに酒が入っていたのでねw
注意深く見るとこれは、「伝統的なSPと謳いながら背脂を使うのは(ビーガン食であるか否かに関わらず)モラルに反する」という趣旨だと私は理解しました。
けどね、実際知人も伝統的には背脂を使うもの、と認識したのでそのように思う人もたくさんいるんじゃないかと思うわけです。あらすじサイトでもそのように説明されていると。ちなみにその知人は料理人ではありません。
う〜ん、どっちの見方もできるなあ。
賢明なる皆様の判定を乞う!
※背脂を使うルセットは実際多数あってそれらを否定するものではありませんが、「伝統的」というのは違うだろというのが私の意見です。
ドラマ化されてたのですね。次回から要チェキです。再放送あればその回も見たいですが…。
原作の小説では確かに、背脂で作るのが伝統的なピストゥだと。
でも、小さなビストロの様子をしっかり取材して、事件?をシェフらしく解決する優れたライトノベルだと思います。私は好きですよ。
そうですか!私の読みは外れたようですね。
ピストゥにかぎらず特に地方料理では「おらが〇〇が元祖」という主張はよくあることで、実際その家(レストラン)では「伝統的」にそうしてきたのでしょう。それを見聞した人が真に受けちゃうこともまたよくあることでございまして、それによって日本で誤解が広まってしまった事例は多々あります。
娯楽小説であっても公に発表する人は、フランス料理の本流にあってもそれが伝統的(正統)なのかについて、検証していただきたいですね。
とまれ、ドラマはとても面白いですよ。私はパラビで第1話から全部見ました。
近藤史恵さんってなんか聞き覚えがあるなあって思ってたんですが、「サクリファイス」の人じゃないですか!
実はわたくしだいぶ以前に推してましたですよ。
ツール ド フランス
いやあ驚きました。自転車だけじゃなく料理にも造詣が深かったのですね。気が合いそうな気がします。ただしこっちはこの道のプロですからね、相談してほしかったですw
シェフ。引き続き、ドラマ観てますか?
脇坂シェフの見解は?
若かりし三船シェフが作ったまかないに、厳しいオヤジから、「パ・マル」(悪くない)と言われたことがショックで。という原作にはないエピソード。
職人気質なオヤジが、パ・マルと言ったのならニュアンス的にかなり褒めてると思うんですが、フランス語的にはどうなのでしょう?
アピシウスの初代料理長だった故高橋徳男シェフが神田に出した店の名もパ・マルでしたから、悪いニュアンスはないと思うんですが、実際にフランス人が言っているのを聞いたことがないのでよくわかりません。
辞書には「悪くない」とともに「とても良い」という訳も載っています。
まかないといえば、我々の若いころはシェフが何も言わず完食してくれたらオッケー、テーブルの下でガッツポーズするような時代で、褒められるなんて期待しないし、褒められたこともないですねえ。
http://actbit.xsrv.jp/development-sam-test/a-table%EF%BC%81/
「いまの若い子はそれじゃついてこないよ」と家人は申しております。