つい先日あるビストロのシェフと話をする機会がありました。曰く「リオレの客受けが芳しくない」と。
だろうね。私もかつてはずいぶんやりましたからよくわかります。
リオレ-riz au laitというのは米を牛乳で煮て作るフラン、つまりライスプディングのことであります。これが実に難しいデザートなんですよ。
いや、作るのは特段難しくないんですが、お客さんから高評価をいただくのは至難です。
だって米を主食にしてる民族ですからねえ、なかなか受け入れてもらえません。
いろんな仕立てでやりました。マーマレードと一緒に炊いてほんのりビターを利かせたり、コーヒー豆を煮だした牛乳で炊いてみたり。表面をキャラメリゼした時には「焼きおにぎり…」って言われて泣きました(´;ω;`)ウッ…
そんなほろ苦い思い出のあるリオレではありますが、触発されたので久しぶりにやってみますか。
私が考えるリオレの一番のポイントは米をうんと柔らかく炊くことです。おかゆ並みかそれ以上に。
米のテクスチャーが強いとどうしてもゴハン・・・になっちゃいますから。
今回はマスカルポーネを混ぜ込んでティラミスっぽい仕立てにしてみました。
久々にやってみたけどやっぱりうまいわ。時々自分の才能が恐ろしくなることがある(笑)
というわけでこのデザートはランチ限定でしばらくやります。
以上よろしくです。
インドの乳粥がイケる口なので抵抗なさそうですがこれが本場って言うレシピ固定がなさそうですね
アレンジあるのみ!