銀座フレンチ サラマンジェ

blog & news

ブログ

新着情報と私たち(というかほぼワキサカ)の意見

以前、foie grasをフォアグラと書いて猛烈なツッコミをいただいたことがございます。

種々の事情があったのではございますが、考え直して「フォワグラ」と改めました。けれどね、もっと掘り下げるならフォワグラでさえないのですよね。

foie grasの発音記号は[fwa-ɡʀɑ]です。どこにも<o>の音なんか入っていないわけで、無理やりカタカナで書くなら「フヮグラ」でしょうか。

これと同様に発音とカナ表記が乖離してるのがoie(ガチョウ)でありまして、これの発音は[wa]「ワ」でございます。けれど料理書ではもっぱら「オワ」と書かれておりますね。「ワ」と書かれたものをこれまで一度も見たことがありません。実際にはこの単語をいきなり口にすることなんかなくて(いきなり「オワ!」と叫んだら受診を勧められるであろうことは容易に想像できる)、~d’oieと言うことがほとんどですから、理解されなくて困るってほど大きな問題でもないんですが。

ただ、<oi>の発音は[wa]であることは知っておいていただきたいですな。

さて、Oignon。ognon
もちろん玉ねぎです。コックさんはまず耳から入るのでこのトラップにはかからなくてつまらんのですが、原則に従えば「ワニョン」と読みたくなりますよね?

これはやっぱりおかしいだろ、というわけで、玉ねぎはognonでいいじゃん、ってことになりました。

http://ovo.kyodo.co.jp/news/culture/a-678093

玉ねぎ以外にもいろいろ変わることがあるそうです。今日の「中年の主張」はこれからフランスへ行こうと思っているコックさんにはどうでもいいことじゃないですよ。

ちなみにoignon/ognonの読みはオニョンですよ。オニオンじゃないからね。

関連記事:「メニューを書く」という仕事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

カテゴリー

アーカイブ

人気記事

最近のコメント