フランスにいたときに買った本。
“Les traditions de la CUISINE LYONNAISE"
何気なく眺めていたらお世話になっているレストランLarivoireの料理が載ってた。
それがこちら。
Une anguille en matelotte selon Bernard Constantin du restaurant Larivoire
うなぎのマトロート、Larivoireのスペシャリテってことになってます。
けど店でこの料理を作ったことは無い。さっそくシェフに見せて訊きました。
私 「こんなものを見つけたけど、なぜやらないのか?」
シェフ 「そう、この料理はオヤジの代からのうちのスペシャリテだが、近ごろはまったく売れん。いろいろ工夫はした。お前たち日本人がやるように3枚におろして(?)きれいな盛り付けにしてみたり。けど売れん。特にご婦人からはまったく相手にされなくて、仕込んでも仕込んでもまかないになるばかり。だからやめちゃった」
やっぱりレジョナルな料理ですからねぇ、現代的なガストロノミーレストランじゃこういう料理をこんなスタイルで出してもそりゃ売れんでしょうな。時代も店のありようも先代とはずいぶん変わりましたからね。
でも大丈夫ですよ、シェフ。私が日本でちゃんと引き継いでますから。
というわけで
「うなぎのマトロート」が復活します。
今年はうなぎがべらぼうにお高くてどうしようか逡巡しておりましたんですが、
「どうすんだ?あん?」
というお客さんもほどほどにおりましてですね、そんなに期待していただいてるならやりましょ。っつーことで7/2から始めます。
は?
で、おいくらかって?
はい、よんせんえんでいかがでしょう?