以前、僭越にも「カプチーノ拒否宣言」をいたしましたが、それを承知の上でカプチーノを注文される常連さんがいます。
なんとも挑戦的ではありませんか。
「フランス的でありたい」と言った私に対して、「けど、マシンはデロンギじゃん」と。
イタリア製のマシンを使ってるくせにカプチーノを拒否するなどは「フトドキ千万である」というわけです。
ハイ、お説ごもっともでございます。
どうも詰めが甘くていけませんな。
しかしね、ここは私としても後には引けないので、対抗措置をとらせていただくことにしました。
マシンを入れ替えましたですよ。
以前のデロンギはフルオートでしたが、今度のマシンはマニュアルでございます。
オペレーション的には結構大変です。
けど、コーヒー(特にエスプレッソ)のクオリティーは格段に向上しました。
最後の〆のコーヒーが美味しいことってすごく重要なことだと私は思うんですよ。
旧マシンはしょせんご家庭用に毛の生えた程度のものでしたから、マシンの入れ替えは私にとっては積年の課題でありました。それが実現できたことは誠に悦ばしいというほかございません。
さほど大きくはない機械ですが、こんなでも横のカッターと合わせると軽自動車なら買えちゃうくらいのお値段がします。
とても元が取れるとは思えないエスプレッソマシンにそんな投資をした私をホメてくださいな。
そして、よりおいしくなったコーヒーを堪能してください。
というわけで、再度宣言します。
今後も カプチーノはやりません。 フレンチなんだし。
余談ですが、紅茶やハーブティーのリクエストも時々ありますが、これもサラマンジェにはありません。
紅茶ってまじめにやろうとするとえらく大変なんですよ。
けど、やるならちゃんとやりたい。ティーバッグで「お茶を濁す」ようなことはしたくないんです。
茶葉のお値段もピンキリだし。
たとえばポットサービスをするとしたら、ポット一つで千円以上は頂かなきゃなりません。それでも注文がいただけるだろうか?(2杯以上取れることを考えればそんなにお高くはないんですが)
そもそも「オヤジフレンチ」を標榜するサラマンジェにそれが必要だろうか?等々。
私もいろいろと思うところがあるんです。
なので私自身の結論が出るまでは紅茶もオアズケでございます。あしからず。
さて、目ざとい方はもうすでにお気づきでしょうが、今度のニューマシン、<RANCILIO>社製でございます。
……
それが何か?
『フランス料理店のコーヒーはなぜ美味しくないのか』
料理が旨い店に限ってそうなんです。
んな訳で、いつのまにか食後にコーヒーを飲まなくなってしまいました。現実に戻るのが恐くて(笑)。
厳しいご意見です。
料理もうまいが、コーヒーもうまい!
と言っていただけるよう精進します!
初めてコメントさせていただきます。
私もしましまさんと全く同じ意見を持っています。
おいしいもの好きとしては、そういう現状を何とかしたいです。
シェフが言われますように、エスプレッソは機械も重要なのですが、素材であるコーヒーはさらに重要です。
今度、食べに伺わせていただきました上で、そのあたりをお話させていただければと思っております。
tommy tsuneさま
ブログ、読ませていただきました。
興味深いテーマではあります。
さて、素材はさらに重要…。
おっしゃる通りでございます。
ドコのナニを使っている、ということはいろいろ差し障りがあってここには書けませんが、「スペシャルティーコーヒー」ではあります。
ただ、私自身「スペシャルティーコーヒー」というものが何であるのかよく分かっておりません。
「そのあたり」もお話しさせていただければと思っております。