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秋です。収穫の秋です。もしあなたの周りにブドウ栽培をしてる人がいるなら、自家製ワインを作ってみるってのはいかがですか?

チョー簡単なんです。ってゆうか、なんにもしなくていいんです。ほっとくだけで勝手にワインになってくれますから。でも、今日のテーマは「絶対失敗しない」シリーズには入れられません。だってどうなるかわかんないんだから。

今は日本でもカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを作ってる人もいるんですが、ほとんど(すべてか?)が契約栽培ですから、いわゆるコネがないとどうしても手に入りません。

でもダイジョーブ。普通に売ってるキャンベル・アーリーやマスカット・ベリーAでもそこそこのものは出来ます。

今回はベリーAでやってみます。
P1000292 ぶどうは無農薬のものを手に入れてください。
出来るだけ収穫してから時間がたってないものの方が酵母が元気ですから、新鮮なうちに仕込みましょう。

ぶどうは洗っちゃダメですよ。酵母が流れちゃうと発酵しませんから。

 

P1000295 ぶどうの軸を取り除いて手でぐちゃぐちゃにつぶします。
あ、その前に手と使う道具はきれいに洗ってくださいね。けどアルコールで除菌まですることはありません。今までの経験ではそこまでやると残存アルコールで酵母が弱っちゃうような気がします。

酵母が元気に発酵を始めれば、一般細菌は駆逐されます。(※訂正。されません)

P1000293

この果汁の糖度は17%(比重)。

最終的なアルコール度数は糖度の半分の数値になりますから、これでは糖度が足りません。

 

 

P1000296 補糖をして糖度を26%まであげました。補糖のための計算式もありますが、わずらわしいので今回は省略します。(フランスでは補糖をすることはシャンパン以外は禁じられています)

これでアルコール度数13%のワインが出来ます(ハズです)。

 

Vin_maison_1  あとは、梅酒なんかを漬けるときに使う広口のビンに入れて暖かいところにおいておくだけ。

皮が液面から出てるとカビが生えることがあるので、ラップを落として空気に触れないようにしておきます。発酵に酸素は必要ないので問題ありません。

広口ビンがなければペットボトルでもダイジョーブです。

ビニール袋を箸でつつきながら入れて、写真右のように膨らませれば空気を遮断することが出来ます。

フタ、しちゃいけませんよ。発酵が始まるとものすごい勢いで二酸化炭素が発生しますから、フタしてあると爆発します。ハエなどの侵入を防ぐためにはガーゼをかぶせて輪ゴムでとめておけばいいでしょう。

問題は温度管理です。常に30℃前後の温度を保てるような場所はありますか?テレビの後ろなんかはいいらしいです(ただし液晶はダメなんだって)。毛布に包んで窓際に置くのも悪くないですが、直射日光にあたるとすぐ温度が上がりすぎるので注意が必要です。40℃を超えると酵母は死んでしまいます。
適当な場所を見つけてください。

発酵がうまくいけば2ヶ月程度で飲めるようになります。ボジョレ・ヌーヴォーと飲み比べてください。楽しみだね。

横浜のフランス料理店「リパイユ・エクスキーズ」では、毎年この時期、「手作りワインの会」という企画をやってます。この会には私みたいなシロートじゃなくて、ちゃんとした講師の先生が来て指導してくれます。残念ながら今年はもう終わっちゃいましたけど、1月には試飲会を開くそうです。誰でも参加できるそうですから興味のある方はヒヤカシに行ってみませんか。

ウチのワインの成長具合は随時アップしていきます。お楽しみに。

関連記事:どうなった?自家製ワインpart1

どうなった?自家製ワインpart2

 

9件のフィードバック

  1.  手作りワイン、飲んでみたいですー。
     フランスでは補糖は原則禁止ですが、実際には当局が毎年補糖許可を出すので、原則と例外が逆転して補糖しているワインがほとんどと聞いたことがあります。

  2. 情報をありがとうございます。
    知りませんでした。
    あまりコメントがつかないブログなんで、一瞬、「税務署か!?」とビビリました。
    ワイン、出来たらぜひ味見しに来てください。
    税務署のかたへ。
    あくまでも「自家用」ですから、ね、ヨロシク…。

  3. ワインいいですねーそそられましたー! でも以前、手作り山葡萄酒というの 飲んだのですが、ゲボ甘で、まずかった・・・ あんな風にはならないですか?     普通にワイン?

  4. 赤ワインをつくっているのですね。お客様で赤ワイン作りをしたい方もいらしたのですが、皮にカビが生えやすく、失敗の可能性が強いということで、講師の方から反対を受け、今年も断念しました。
    手入れ具合などをブログで報告していただけるとうれしく思います。
    当店の手作りワイン観察日記にリンクを貼っても構わないでしょうか?

  5. リパイユ・エクスキーズさま。
    もちろん、大歓迎です。。
    氏名不詳さま。
    焼酎にいろんな果物と氷砂糖を漬け込んで「○○酒」というもの、よくありますけど、あれとはまったく別物です。美味しいかどうかは別として(?)、まぎれもない「ワイン」が出来上がります。ご期待ください。

  6. 自家製でもワインは酒税法違反では無かったですか?改正されて違法で無くなってたらすみません。

  7. 家で飲むだけならと、やってみた事あり。
    が、洗わずというのが、、、で、試してみただけ。甘い葡萄ほど、発酵するといい、
    あれほど甘かった葡萄の甘さが消え、ワインが出来たのだと思います。1度だけ。

    その後は、梅酒や他の果実酒のように、洗い、焼酎に漬け込みました。
    それなら酒税法にはならないのじゃ無いかと、思ったので。 もちろん家で飲むだけです。
    それほどの量はありません。

    1. その通りです。
      販売されている焼酎に果実を漬け込むものは酒税法の範疇には入りません。発酵させてアルコール飲料を造るのがいけないんですね。
      かつて「どぶろく」を造って摘発された方が、保釈された後、毎年「再犯」を繰り返して国税庁長官に新酒試飲会の招待状を送ったことが話題になりました。確信犯というか反骨の人ですね。

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