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abl_salle-a-manger-960x939そもそも<Bouchon-ブションの定義>なんかに関心がある人なんてよほど特殊ではあるんですが、いわゆるフードライターの肩書を名刺に刷ってる人には有用なんじゃないかなぁ、と思いましてね。

 

ブションってなに? というクエスチョンに対してこれまでは「リヨンのビストロ」程度の説明しかされてきていないのでありまして、定義について日本語で書かれたモノは皆無でありました。これを日本語でご紹介することはフードメディアの方々のお役に立つんじゃね?って思い至った次第でございまして、フランスのウェブに上がってる文書を訳してみました。

ブション・リヨネとは?

“Authentique Bouchon Lyonnais―真正のブション・リヨネ”

この名称は、1997年に「ブション・リヨネを守る会」によって定められた、真に優れたブション・リヨネであることを証明するものである。

この名称が与えられた店では、客にリヨンの特徴的な料理とボジョレーやコート・デュ・ローヌの素晴らしいワインが提供されることを保証している。

メニュー表には耽美的なリヨン料理として知られる様々な料理が並ぶ。即ち、大きなサラダ鉢、タブリエ・ド・サプール(ハチノスのパン粉焼き)、セルヴェル・ド・カニュ(チーズ料理の一種)、アンドゥイエット、仔牛の頭料理、サボデ(豚の頭のソーセージ)、トリップ(胃や腸を使った料理)と、料理ではないが肉にまつわるくだらない小噺。伝説的なサン・マルスランチーズも忘れてはならない。

内装は正統派の<ブション>である。数組しか収容できない小さいダイニングルーム、赤と白のチェックのテーブルクロス、錫のカウンターにはボジョレーのカラフと豚肉加工製品。からかい好きなリヨン人の店主は親しみやすい雰囲気であるが、土曜と日曜に店を閉めるような共感できない側面もある。

ブションの名称はどこから?

店の小間使いが<bouchonnaitブショネ=藁の束で馬をこすること>している間に、のどの渇きを癒して休憩できる居酒屋が<ブション>の名称の起源であるとしばしば主張されてきた。

何をかいわんや。この名前はかつて居酒屋の女将が自分の店の目印として木の枝や小枝の束をドアに掛ける習慣があったことに由来する。リヨンの方言で木の枝の束を<bouscheブーシュ>というのである。

http://www.parigones.net/article.php3?id_article=439 より訳出(訳:脇坂尚)

訳文は専門家に校閲をしていただきましたからおそらく間違いはないと思いますけど、ん?って思う所があったら指摘してくださいね。

引用は特にご連絡も不要です。ご自由にどうぞ。

以上、よろしくです。

1件のフィードバック

  1. サボデの意味が知りたくて調べたら検索の1番上に出てきました。知りたかったこと以外にも色々勉強になりました、ありがとうございます。

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